大型図録本 楽代?々 玉水焼・大樋焼 楽焼 作品集 写真集 解説 日本の陶磁 カラー218点243図 原色愛蔵版
RAKU WARE,RAKU Ⅲ AND SUBSQUENT GENERATIONS,TAMAMIZU AND OHI WARE
責任編集 林屋晴三
監修 谷川徹三・川端康成
扉題字 川端康成
中央公論社
1975年再版
191ページ
約36x27x3cm
作品写真図版フルカラー
函入 型押布張り上製本
※絶版
フルカラー大型図録本、楽代?々(楽三代?道入/ノンコウ~楽十三代?惺入) 玉水焼・大樋焼 楽茶碗図鑑。
道入以降楽家歴代?にわたる作品、および玉水・大樋の各歴代?にわたる作品218点243図をとりあげ、責任編集者が図版構成。
厳選された国内最高峰の優品を網羅したフルカラー写真図版を収録。
解説は、日本を代?表する陶芸研究家、林屋晴三によるもの。
解説に箱書写真多数掲載。
さらに巻末には、楽焼印譜として、楽三代?道入以降楽十三代?までの窯印/陶印の写真30点と、
大樋焼初代?長左エ門~大樋八代?長左エ門までの落款印画像16点、玉水初代?一元?・玉水三代?任土斎2点を掲載。
純粋な茶陶として茶の湯とともに生き、発展した楽茶碗。長次郎にはじまる作風を基本にしつつ、
独自の作為を示してきた道入以後の楽家代?々の優品を紹介し、あわせて楽家の流れをくむ玉水焼、大樋焼をも収載する。
※楽初代?長次郎・二代?宗慶までの作品については「長次郎・光悦」の巻に収載
フルカラー写真に加えて、巻末には全作品の寸法、制作技法ほか景色などの見どころ、伝来、来歴など詳細な解説を収載。
作品名については、全作品に英文表記あり。
美術館・博物館所蔵などの在銘名物から、
めったにお目にかかることのできない個人蔵の銘品優品を多数カラーで写真解説したもの。
大型本のため、各作品の写真も大きく、細部まで見て楽しむことができる、
陶芸家、茶道具、古陶磁、骨董品、黒楽茶碗、赤楽茶碗、桃山茶陶など愛好家等必携、
情報満載、見て・読んで楽しい大変貴重な資料本です。
監修者、責任編集者ともに昭和?後期最高峰の内容を誇り、参考文献としても多く引用されてきた一冊。
【凡例】
*本巻には楽代?々、玉水焼、大樋焼の作品218点、243図を収録した。作品と図版の数え方は、茶碗の場合、側面および高台で一点二図とした。
*図版配列の順序は、名品を主とした扱いをやめ、作風の展開のさまがわかるようにした。
*一部の原色図版については、右ページに図版、対面の左ページにその解説をつけた。その他の図版については、名称、目安としての寸法、製作された時代?を付し、解説は137 179ページにおいて一括した。
*所蔵者については・博物館・美術館等に属するものは記載し、個人所有のものについては、これを省略した。
【目次】
図版
楽代?々
玉水焼 大樋焼
解説 林屋晴三
楽代?々
作品解説
道入 一入 宗入 左入 長入 得入 了入 旦入 慶入 弘入
玉水焼 大樋焼/作品解説
楽焼印譜
図版目録 LIST OF PLATES
参考文献
【楽代?々概説】一部紹介
桃山時代?、天正年間に京都で始まった長次郎の楽茶碗は、それまでの日本の陶芸には見られなかった作風のものであった。手捏ねによって成形された茶碗であったこと、さらに千利休による侘び茶の完成期に、利休のいう草の小座敷での茶碗として、彼の好みによって作られ、利休の求めた禅的な理念を一個の茶碗の内に造形化したものであったといえる。このように侘び数奇のための茶碗という鮮明?な目的意識をもって、しかも哲学的な思惟がその作風に大きく作用した茶碗は、利休時代?以前にはなかったもので、そうした意味でも日本の陶磁史上特筆すべき存在であった。
(中略)
このような歴史をもつ楽茶碗は、あまりにも千家の茶道と密着した陶芸であったためか、近年ともすれば研究家の間では陶磁史の片隅に置かれがちであったが、近世のやきものを通観すると、楽焼茶碗の存在は決して小さなものではなく、かなり大きな拡がりをもっている。楽家の他に玉水焼、大樋焼さらに幕末にはさまざまの窯があり、また光悦を筆頭に千家の宗匠、その他多くの茶人が手すさびの茶碗を作り、今日なお盛んである。
ところで、楽茶碗に大きな足跡を残した長次郎、道入、光悦の作品はいくども紹介され、大いに声価を得ているが、その後の三百年にわたる作風を多くの作品によって概観しうるものは、不思議なことにいままでなかった。道入以後でも、一入、宗入は道入にはない温雅な趣や重厚味のある茶碗を作り、決して凡工ではなかったことを再確認すべきであるし、了入は道入の再来かといえるほどに巧者であったこと、また玉水焼の元?祖一元?も優れた手碗の持主であったことなど、楽茶碗に親しむ人ならばすでによく知るところであり、そうした楽茶碗を通じて時代?の茶風をうかがうのもまことに興味深いものである。(ほか)
【道入】ノンコウ、のんこう
俗称ノンコウで知られている道入は慶長四年(1599)に常慶の長男として生まれた。名を吉兵衛と呼ばれていたことは、『本阿弥行状記』に「今の吉兵衛は至て楽の妙手なり。我等は吉兵衛に薬等の伝を譲り得て、慰に焼く事なり。後代?吉兵衛が作は重宝すべし。しかれども当代?は先代?よりも不如意の様子也。惣て名人は皆貧なるものぞかし」という有名な光悦の言葉によってうかがわれ、他に「吉兵衛焼」と千家の宗匠が沓付した茶碗も残っている。しかしもっとも一般化しているのは異名のノンコウで、その作品のほとんどは「のんかう」や「ノンカウ」の作と書付されている。この異名については(以下略)
ほか
【各作品解説より 一部紹介】各作品に詳細な解説あり
黒四方茶碗 銘升 道入
高さ7.3cm 口径11.5×13.0cm 高台径5.7cm
内箱蓋裏に「黒のんかう ます茶碗 左(花押)」と覚々斎原叟が書き付けている。了々斎の頃、長次郎七種に因んで道入の茶碗のうち「升」「千鳥」「獅子」「稲妻」の黒四碗と、「鳳林」「若山」「鵺」の赤三碗を選び、゛ノンコウ七種″と称してその代?表作としたようであり、なかでも「升」は道入黒茶碗中第一の名碗として声価が高い。
(中略)伝来は大阪の町人粋屋の所持で、赤星家、磯野家と転伝した。
黒茶碗 銘獅子 道入 高さ8.4cm 口径12.3~12.5cm 高台径5.2cm
内箱蓋裏に「のんかう黒茶碗 獅子卜云 左(花押)」と如心斎が書き付けている。その銘は、(中略)穏和な形体でありながら、道入らしい技を随所に見せた茶碗である。゛ノンコウ七種″の一つ。
【楽焼印譜】
楽代?々・道楽・玉水焼・大樋焼
楽三代? 道入 小印
楽三代? 道入 大印
楽四代? 一入
楽五代? 宗入
楽六代? 左入
楽六代? 左入
楽七代? 長入
楽七代? 長入
楽八代? 得入
楽八代? 得入
楽九代? 了入 火前印
楽九代? 了入 中印
楽九代? 了入 隠居判
来九代? 了入
楽十代? 旦入 木楽印
楽十代? 旦入 拝領判
楽十代? 旦入 隠居判
楽十代? 旦入
楽十一代? 慶入 蜘蛛巣印
楽十一代? 慶入 中印
楽十一代? 慶入 隠居判
楽十一代? 慶入
楽十二代? 弘入 丈山印
楽十二代? 弘入 隠居判
楽十二代? 弘入
楽十二代? 弘入
楽十三代? 惺入
道楽
玉水初代? 一元?
玉水三代? 任土斎
大樋初代? 長左衛門
大樋二代? 長左衛門
大樋二代? 長左衛門
大樋三代? 勘兵衛
入樋四代? 勘兵衛
大樋四代? 勘兵衛
大樋四代? 勘兵衛
大樋四代? 勘兵衛
大樋五代? 勘兵衛
大樋六代? 長左衛門
大樋七代? 道忠
大樋七代? 道忠
大樋八代? 長左衛門
大樋八代? 長左衛門
大樋八代? 長左衛門
【図版目録】一部紹介 銘、寸法、指定(国宝、重要無形文化財等)、所蔵先、英文記載
RAKU Ⅲ AND SUBSQUENT GENERATIONS,TAMAMIZU AND OHI WARE
●楽代?々
黒四方茶碗 銘升 道入
Donyu (RakuⅢ, 1599-1656):squared tea bowl, known as "Masu",
Black Raku
Mouth diameter 11.5×13.0cm
黒茶碗 銘千鳥 道入 藤田美術館
Donyu: tea bowl, known as “Chidori", Black Raku
Mouth diameter 12.2~12.5cm Fujita Art Museum
黒茶碗 銘獅子 道入
Donyu : tea bowl, known as “Shishi", Black Raku
Mouth diameter 12.3~12.5cm
黒茶碗 銘稲妻 道入 不審庵
Donyu: tea bowl, known as "Inazuma”, Black Raku
Mouth diameter 11.4~12.3cm Fushin・an
(以下英文略)
黒茶碗 銘青山 道入
黒茶碗 銘あら礒 道入
黒筒茶碗 銘残雪 道入
赤茶碗 銘鵺 道入
赤茶碗 銘是色 道入
赤茶碗 銘虹 道入
赤平茶碗 道楽
黒平茶碗 銘西湖 一入
黒茶碗 銘四方山 一入
黒茶碗 銘カノコ斑 一入
黒茶碗 銘金毛 一入
赤筒茶碗 銘玉兎 一入
黒平茶碗 銘一平 宗入
赤筒茶碗 銘福寿草 宗入
筒茶碗 銘ヒゝ 左入
赤平茶碗 銘横 左入
黒茶碗 銘としわすれ 長入
赤筒茶碗 銘瀧 長入
赤筒茶碗 銘寿老人 長入 不審罨
黒筒茶碗 得入
赤茶碗得入
黒茶碗 銘湖月 了入
赤松絵筒茶碗 銘おしほ 了入
片身替茶碗 銘破レ窓 旦入
赤印尽茶碗旦入
黒印尽茶碗 銘入舟 慶入
赤茶碗 慶入
黒印尽筒茶碗 銘雪山 弘入
赤茶碗 弘入
黒茶碗 銘木下 道入
黒茶碗 銘黄鶲楼 道入
黒茶碗 銘残雪 道入
黒平茶碗 銘燕児 道入
黒茶碗 銘残月 道入
黒茶碗 銘残雪 道入
黒四方茶碗 銘夕霞 道入
黒四方茶碗銘万倍道入
黒茶碗 道入
黒茶碗 銘香久山 道入
黒茶碗 銘若緑 道入
黒平茶碗 銘筵湖 道入
黒茶碗 銘老松 道入
黒茶碗 銘残月 道入
白釉茶碗 道入
赤筒茶碗 銘山人 道入
赤平茶碗 銘あさ見 道入
赤平茶碗 銘巴 道入
赤茶碗 銘淡雪 道入
飴釉茶碗 銘寒菊 道入
赤茶碗 銘たまむし 道入
赤茶碗 道入
白釉葵御紋茶碗 道入 不審罨
赤葵紋茶入 道入
飴釉葛屋香合 道入
赤茶碗 銘布袋 道楽 畠山記念館
赤茶碗 銘柴の庵 道楽
黒茶碗 銘朝賀 一入
黒茶碗 銘小鷹 一入
黒茶碗 銘わらび 一入
黒茶碗 銘曙 一入
黒茶碗 銘東雲 一入
黒茶碗 銘彩衣 一入
黒茶碗 銘北嵯峨 一入
黒茶碗 銘曙 一入
黒茶碗 銘東籠 一入
黒茶碗 銘初雪 一入
黒茶碗 銘徒然 一入
黒平茶碗 一入
黒茶碗 銘曙 一入 畠山記念館
黒平茶碗 銘孤月 一入
赤茶碗 銘阿やは 一入
赤筒茶碗 一入
黒茶碗 銘亀毛 宗入
黒筒茶碗 宗入
黒茶碗 銘梅衣 宗入
黒茶碗 銘若武者 宗入
黒茶碗 銘笛 宗入
黒茶碗 銘朝日 宗入
黒茶碗 銘山さる 宗入
黒茶碗 銘うし若 宗入
黒平茶碗 銘北海 宗入
黒茶碗 銘烏帽子 宗入
赤茶碗 銘花筏 宗入
赤茶碗 銘天晴 宗入
赤茶碗 宗入
赤筒茶碗 銘夜寒の友 宗入
赤平茶碗 銘青海波宗入不審罨
赤平茶碗 銘海ハラ 宗入 不審罨
黒茶碗 銘閑居 左入
黒茶碗 銘夢浮橋 左入
黒茶碗 銘真薪舟 左入
黒茶碗 銘秋津洲 左入
黒筒茶碗 銘小猿 左入
赤茶碗 銘カイカウ 左入
赤茶碗 銘前田 左入
赤菊文茶碗 左入
赤槌絵茶碗 左入
赤筒茶碗 左入
赤茶碗 銘吉野 左入
赤茶碗 左入
黒茶碗 長入
黒茶碗 銘初音 長入
黒玉絵筒茶碗 銘福禄寿 長入
黒茶碗 銘玉 長入
赤茶碗 銘青苔 長入
赤茶碗 長入
赤島台茶碗 長入 不審菴
赤松絵茶碗 長入
彫三島写茶碗 長入
黒茶碗 得入
黒茶碗 得入
黒注連玉絵茶碗 得入 滴翠美術館
黒茶碗 銘常盤 得入
赤筒茶碗 得入
赤筒茶碗 得入
赤筒茶碗 銘雪朝 得入
赤茶碗 得入
黒茶碗 銘子の日 了入
黒茶碗 銘いわほ 了入
黒筒茶碗 銘冬籠 了入
黒茶碗 了入
黒四方茶碗 了入
黒笹絵茶碗 了入
黒茶碗 銘福寿竹 了入
黒松竹梅文茶碗 了入
黒注連縄絵茶碗 了入
黒若松絵茶碗 了入
赤平茶碗 銘清?涼 了入
赤茶碗 銘姨捨 了入
赤玉絵茶碗 了入
黒茶碗 銘山路雪 旦入
黒平茶碗 銘閧扇 旦入
黒筒茶碗 旦入 東京国立博物館
黒梅絵茶碗 旦入 滴翠美術館
黒万歳絵茶碗 旦入
黒不二絵茶碗 銘東海天 旦入
赤茶碗 銘花摺衣 旦入
赤茶碗 銘明?暮 旦入
赤茶碗 銘鶴齢 旦入
赤茶碗 銘三郎 旦入
白釉平茶碗 銘浅瀬 旦入
織部写茶碗 銘四海浪 旦入
織部写筒茶碗 旦入
黒印尽茶碗 銘大空 慶入
黒茶碗 慶入
赤茶碗 慶入
黒不二絵四方茶碗 慶入
赤鷹茄子絵四方茶碗 慶入
黒熨斗絵茶碗 慶入
黒茶碗 銘千歳 慶入
黒平茶碗 銘朝の露 慶入
黒平茶碗 銘苔清?水 慶入
黒鈴絵平茶碗 慶入
片身替平茶碗 銘野分 慶入
赤茶碗 慶入
赤平茶碗 慶入
赤井戸形茶碗 慶入
黒筒茶碗 風折写 慶入
黒筒茶碗 村雨写 慶入
黒四方茶碗 ムキ栗写慶入
黒茶碗 閑居写 慶入
赤茶碗 太郎坊写 慶入
赤茶碗 次郎坊写 慶入
黒茶碗 銘春の雪 弘入
黒茶碗 銘梅花 弘入
黒茶碗 銘蓬莱 弘入
黒茶碗 銘初桜 弘入
黒平茶碗 弘入
黒平茶碗 弘入
黒茶碗 銘梅花 弘入
黒茶碗 銘瑞兆 弘入
黒茶碗 銘合壁 弘入、惺入
赤平茶碗 銘大海 弘入
赤茶碗 銘福八内 弘入
赤茶碗 銘青苔 弘入
●玉水焼 大樋焼 TAMAMIZU AND OHI WARE
黒茶碗 銘晩鐘 一元? 滴翠美術館
赤茶碗 一元? 滴翠美術館
飴釉茶碗 初代?大樋
飴釉筒茶碗 銘ほりか袮の井 初代?大樋 畠山記念館
黒茶碗 一空
,黒茶碗 銘すみの江 一元?
黒平茶碗 一元?
黒茶碗 一元? 滴翠美術館
,赤筒茶碗 銘前田 一元? 滴翆美術館
黒茶碗 滴犖美術館
赤茶碗 滴翠美術館
黒平茶碗 任土斎 滴翠美術館
黒筒茶碗 楽翁 滴翠美術館
飴釉筒茶碗 初代?大樋
飴釉茶碗 銘未明? 初代?大樋
飴釉渦文水指 初代?大樋
飴釉茶碗 初代?大樋
飴釉手付水指 初代?大樋
飴釉瓢形水指 初代?大樋
黒釉烏香炉 初代?大樋
黒緑釉雲龍香合 初代?大樋
飴釉円座肩衝茶入 初代?大樋
飴釉茶碗 銘めまつ 二代?大樋
飴釉茶碗 二代?大樋
飴釉筒茶碗 三代?大樋
飴釉梅文茶碗 四代?大樋
飴釉茶碗 四代?大樋
飴釉蟹絵茶碗 五代?大樋 滴翠美術館
飴釉茶碗 五代?大樋
飴釉渦文茶碗 五代?大樋
色絵海老文茶碗 五代?大樋
黒筒茶碗 六代?大樋
飴釉蕗苔絵茶碗 六代?大樋
黒茶碗 六代?大樋
黒梅花文茶碗 六代?大樋 滴翠美術館
飴釉玉絵茶碗 七代?大樋
黒筒茶碗 七代?大樋
飴釉茶碗 銘黒主 八代?大樋
飴釉印尽茶碗 八代?大樋