「本」価格表付 展示即売会図録本 志戸呂焼 本多利陶 茶道陶芸展 作品集 写真集 茶道具 茶陶 54点
遠州流茶道宗家 成趣庵小堀宗慶宗匠箱書付茶碗 水指 在銘 茶入 菓子鉢 建水 花入 徳利 ぐい呑み 箱書
会場 三越本店6階工芸サロン
会期 昭和?57年10月19日~24日
1982年
約21x20x0.5cm
43ページ
作品写真図版 54点 うちカラー9点、モノクロ45点
※絶版
※別刷りの価格表付 1枚
※当出品商品は、「図録本」のみです。やきもの作品ではありません。
作家の最上級品が展示販売されるデパート個展は、
わずか6日間という短い会期の上、一部の上得意顧客・会場限定のみでしか入手できないものです。
大変貴重な、展示即売会の販売図録・個展カタログ写真集・作品集。
遠州流茶道宗家・小堀宗慶宗匠の弟、本多利陶が再興した、現代?志戸呂焼による、
遠州好みの優美な茶陶をあつめたもの。
遠州茶道宗家 成趣庵小堀宗慶宗匠箱書付茶碗、水指、在銘の茶入、菓子鉢、建水、花入、徳利、ぐい呑み
など、茶道具・茶陶を一堂に展観した展覧会、
個展・展示即売会の会場限定公式図録本。
内容は林屋晴三・財団法人駿府博物館長 瀧静雄、遠州茶道宗家 成趣庵小堀宗慶らによる紹介文、
作家挨拶、全作品の寸法掲載。
カラー9点、モノクロ45点収録。
発行部数も少なく、志戸呂焼に関する書籍もほとんどありません。
志戸呂焼コレクター、骨董品、茶道具、工芸、陶芸愛好家必携の大変貴重な珍しい資料本。
初回の売り出し・販売場所や制作発表時期を証明?する上でも、真贋鑑定などにおいても、
このような即売会図録は、特に鑑定書以上に価値ある存在としてコレクターに重宝されているものです。
【紹介文より】
遠州茶道宗家・小堀宗慶宗匠の御令弟、本多利陶氏は陶歴すでに二十余年、御家風もあって茶陶に専念して今日に至られた。
今回の個展の作品は、中世以来の古窯であり、遠州七窯の一つに数えられている志戸呂(静岡県榛原郡金谷町横岡)の窯でものされた作品である。
利陶氏が志戸呂に窯を開かれて既に八年になるが、思うに、江戸?時代?初期の一時期、志戸呂で茶陶が焼かれて以来、三百年余の年月を経ての茶陶の再興ということになる。
鉄分の多い志戸呂の土はなかなか成形が難しい。そうした土で、遠州好みの延長線上にある優雅な茶陶を製作することは、なかなか困難なことであったらしい。しかし今日拝見した水指や茶入は、優美な姿のうちに力感がこもり、精進のあとが如実に示されていた。欲をいえば茶碗にもっと作者ならではの意のこもったものをと思ったが、展覧会場にはそれもおそらく登場することであろう。
遠州流ゆかりの人々だけではなく、多くの愛陶家の御高覧を願う次第である。
林屋晴三
伝統の志戸呂焼
小堀遠州はその一代?に於て各地の陶窯指導をしている。最も有名なのが黒田藩の高取窯であるが、上野、唐?津、薩摩、備前、伊賀、信楽、丹波、志戸呂、膳所等に茶陶を注文し
其の優品が現存し、中興名物になっているものもある。駿府に於ける志戸呂窯も徳川家康の命に依って開窯し、遠州の適切なる指導によって茶陶の名品が製せられた、小堀家の歴代?も幕府直臣として駿府城御加番を命ぜられているから、その在任中は志戸呂窯を訪ねた
事も推察出来るが、遠州指導の時期程窯業は盛大ではなかったようだ。遠州家八代?宗中時代?には再び茶陶の指導が行はれ、切形の注文も行はれ茶陶製作の気運もあったが明?治、大正、昭和?とその製作は閉ざされていた。
私舎弟本多利陶を遠祖以来の窯再興の為志戸呂に赴かせ、陶土、釉薬等の研究を命じ、昨今漸く茶陶としての趣きを見る事が出来るようになった。個展は二回を重ねいまだ未完の域を出ないが、伝統ある志戸呂窯の作品に近づきつつある。
伝統を守りながら昭和?の志戸呂焼完成を目指す為にも多くの方々より御批判、御鞭韃をお願いする次第である。
遠州茶道宗家 成趣庵小堀宗慶
志戸呂焼
本多利陶茶道陶芸展によせて
昨年四月駿府博物館では、駿府城天守閣御作事奉行で茶人大名とも言われた小堀遠州のいわゆる「遠州指導の窯」の一つに数えられていた「志戸呂焼展」を開催した。東洋一の茶産地牧の原にほど近い志戸呂郷(今の静岡県金谷町志戸呂)に古くから製陶を業としていた集落の者に徳川家康は朱印状を与え保護奨励して以来、栄枯盛衰はあったが明?治六年廃窯となるまでの凡そ300年間、志戸呂窯で生まれた茶陶器の名品を始め時代?の変遷により日用雑器や民芸陶器に変貌した過程を示す80点を展示した。
この展覧会には前記展示品のほかに、昭和?五〇年から志戸呂窯の再興を目ざして開窯した現窯元?十四世加藤春彦氏から再興のため指
導を熱望された遠州茶道宗家十二世・小堀宗慶宗匠の末弟、茶陶家の本多利陶氏の現地開窯後の作品のうち、志戸呂茶陶四点が特別出品された。この作品は非常な注目を浴び好評を博した。思うに志戸呂焼が遠州好窯の一つとして高名を得たのは本来の茶陶器の優品の故であったと気づいたからであろう。
今回、日本橋三越本店で「志戸呂焼本多利陶茶道陶芸展」が開催されると聞き、郷土工芸品の顕彰につながるものとして欣快の至りであり心からご盛況を祈る次第である。
財団法人駿府博物館長
瀧静雄
【図録内容】
主催者挨拶
作家挨拶
作品写真図版
【出品作品一部紹介】全作品寸法掲載
半月形水指 遠州茶道宗家 成趣庵小堀宗慶宗匠箱書付
つるべ水指 遠州茶道宗家 成趣庵小堀宗慶宗匠箱書付
一重口前押せ水指 遠州茶道宗家 成趣庵小堀宗慶宗匠箱書付
一重口水指 遠州茶道宗家 成趣庵小堀宗慶宗匠箱書付
くだ耳水指(共蓋)
瓢形水指
茶碗 銘「彩雲」遠州茶道宗家 成趣庵小堀宗慶宗匠箱書付
茶碗 銘「清?風」遠州茶道宗家 成趣庵小堀宗慶宗匠箱書付
茶碗 遠州茶道宗家 成趣庵小堀宗慶宗匠箱書付
茶碗 遠州茶道宗家 成趣庵小堀宗慶宗匠箱書付
下面茶碗 遠州茶道宗家 成趣庵小堀宗慶宗匠築書付
耳付茶入 銘「深山路」遠州茶道宗家 成趣庵小堀宗慶宗匠箱書付
耳付茶入 銘「春霞」遠州茶道宗家 成趣庵小堀宗慶宗匠箱書付
丸肩衝茶入銘「松声」遠州茶道宗家 成趣庵小堀宗慶宗匠箱書付
瓢箪茶入銘「薫風」遠州茶道宗家 成趣庵小堀宗慶宗匠箱書付
肩衝茶入銘「和景」遠州茶道宗家成趣庵小堀宗慶宗匠箱書付
丸壺茶入
丸肩衝茶入
文琳茶入
茶碗
茶碗
茶碗
茶碗
茶碗
茶碗
茶碗
茶碗
茶碗
茶碗
茶碗
茶碗
茶碗
線文菓子鉢
ドラ鉢
平菓子鉢
平菓子鉢
瓢形建水
建水
建水
建水
竹掛花入
ちまき掛花入
胴〆旅枕掛花入
うずくまる掛花入
瓢箪花入
鶴首花入
徳利形花入
瓢箪徳利
徳利
ぐい呑
ぐい呑
ぐい呑
ぐい呑
ぐい呑