1987年
に
定価59,800円
で
発売されたデンオンの優秀機で
す。
当時のカタログのキャッチコピーは「才能」。
『アーティストの鼓動だけ伝える徹底した無振動設計。アーティストの心を
ありのままに伝えたいから、
正確なトレース能力が必要になる。総重量7kg
の防振対策、プロ級のD/A変換、光出力端子装備。
アーティストに才能が
要るように、CDプレーヤーにも才能が必要だ。』
音の純度を高めるデンオン独自の変換ひずみ補正回路を加えた左右独立
スーパー
リニア
コンバーター、リアルなステレオ感を実現するダブルD/A
コンバーター、4倍オーバーサンプリングデジタルフィルター、LC-OFC
高精度
アナログフィルター等の採用により、伸びやかな中高域と自然で
定位の良い
音を
獲得しています。
オーディオ部やディスプレイへ電源を別々に供給する独立4電源回路を採用
することで、相互の回り込みノイズや電圧変化による音質劣化を防止し、
繊細な音を保っています。
天板は叩いても響かない2重構造。更にトップカバーを上からメインシャーシ
に
4点止めし、共振を防いでいます。シャーシにはトランスの振動を吸収する
クロス
ビームを設け、更にシャーシ全体の重量バランスを考慮したアンチ・
バイブレーション・ウェイト・ボトム(AVWB)。1.6mm鋼板にバランス
ウェイトを
配置したボトムプレートです。インシュレーターは振動吸収効果に
優れた
焼結合金を素材とした大型タイプ。低重心設計で、各インシュレーター
に
荷重が均等にかかり、振動を効果的に遮断します。
音を楽しむ多彩な機能として、CDストップ時はディスク、プログラムを問わず
総曲数と総時間を表示。演奏中はトラック、インデックス、演奏曲経過時間
はもちろん、TIME MODEキーで演奏曲の残り時間、ディスクの総残り時間を
表示。ミュージックカレンダーでは残り曲数が、CALLキーではプログラム順
が分かります。またオートエディット時の2分割振り分け時間も表示します。
曲間無音部約4秒オートスペース、トラック順全曲/プログラム順全曲/1曲/
A-B間リピート再生、
3モードサーチ(インデックス/オート/マニュアル)
の他、
最大20曲プログラムに対応した10キーダイレクト選曲があります。
トレー開閉、再生、スキップ、サーチ等の基本動作を正常確認済です。
アナログ
出力
端子(固定/可変)をアンプに繋いでの音だし、ヘッドホン
の使用、
光/同軸
デジタル出力も
問題ありません。
自作のCD-Rも難なく
再生
するので
ピックアップは元気です。
<当時の評論家のコメント>
先に発売された上級モデル「DCD-1600」の回路系を受け継いで登場した
新モデルだ。
大幅に強化された内容は、サウンドでも充分に納得できる。
力強くダイナミックで、
クリアーにキレの良いサウンドが出てくる。低域
は
よく
締まり、瞬発力の良さ
の点ではこのクラスとしては抜群の手応えだ。
例えば「シェリック/ラバーズ・オンリー」
のダイナミックなリズムをもった
ブラック
コンテンポラリーサウンドを再生してみると、
低域のリズムが
ストレートに出てくる。
その上にスムーズでヌケの良いボーカルが
乗り、
高音域は粒立ちが良くスッキリ
と伸びている。スケールの大きな展開も
魅力だ。
シャイー指揮クリーブランド管弦
楽団の「ストラビンスキー/春の
祭典」は、ストラビン
スキー
のバレエ音楽の中で
最も編成の大きな曲を、
英国デッカらしい現代調の
ダイナミック、
ハイコントラスト、
高純度、
高解像度
な録音で楽しめる1枚だ。本機はこのディスクの
トラック2、
6分
45秒頃からの、
大変ダイナミックなクライマックスをとてもこのクラス
の
モデルとは
思えない程
スケール大きくリアルな雰囲気で聴かせる。
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