リマスター紙ジャケット仕様限定版 国内盤中古でございます。
盤共に非常に状態の良い中古でございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップはSantana/Mahavishnu Orchestraという驚愕の大編成で名手揃い。
Carlos Santana(G)、Mahavishnu John Mclaughlin
(G、P)、Larry Young(”Khalid Yasin”、Organ、ex-Tony Williams' Lifetime)、
Doug Rauch(B)、Billy Cobham(Ds、後にCobham/Duke Band他)、
Jan Hammer(Ds、後にJeff Beck、Al DiMeola、Schon/Hammer、Young/Hammer)、
Don Alias(Ds、Weather Reportの幻の結成時メンバー(1stに参加するもMiles Davis からお呼びがかかり離脱。
怒ったJoe Zawinulに参加クレジットを消される)、Stone Aliance、Joni Mitchel、David Sanborn他)、
Armando Peraza(Congas & Vo)、Michael Shrieve(Ds&Per、後にAutomatic Man、Hagar/Schon/Aaronson/Shrieve他)、
Mingo Lewis(Per、後にAl DiMeola他)、
となります。
Carlos Santana/John Mclaughlinが共に師事した宗教家Sri Chinmoyを基として、お互いの音楽的融合を図った感のある作品でございます。
Santana/Mahavishnu OrchestraというよりはCarlos Santana/Mahavishnu John Mclaughlinそれぞれのソロを含めた音楽性の融合の感がございます。
宗教色を強めた傑作「Caravanserai」制作直後と翌年三月に制作と言う時期が非常に興味深いもの。
Santanaではその宗教色を嫌い、Gregg Rolieそして若き天才Neal Schonが離脱(紆余曲折を経てかの”Journey”を結成)。
またMahavishnu Orchestraでは幻の3rdスタジオ作制作二か月前へという段階。録音後にオーヴァーダビング等の是非で対立。
ツアー日程が迫る事で一旦棚上げ。
ツアー後にスタジオに戻ればマスターテープは紛失(....マネージメント/レコード会社の意向で意図的に隠蔽/お蔵入りと思われますが.......)、
オーヴァーダビングが効かないライヴ盤へ企画変更するも音楽的対立は解けず、解体へ.......
という時期。
双方のバンドに不穏な空気が流れる中で制作された感がございます。
それを振り払うかの如く、そして新たな音楽的なインスピレーションを求めて制作された感がございます。
Gregg Rolie未参加、John MclaughlinのTony Williams’Lifetime時代での同僚Larry Youngを迎えた事がミソ。
Tony Williams’Lifetimeという強烈なトリオ(かのJack Bruce参加時はカルテット編成)で音楽的な繋ぎを演じた感のあるLarry Youngを
強烈な二名の融合の触媒に起用した感がございます。
正直あまりにも大所帯編成。おまけに各自が強烈な個性の持ち主。
主役たる二名を除き非常にカオスな感があり「一体これは何なんだ?」と感じる面(特に打楽器隊)がございますが、
Daug Rauchのベース演奏一本で整えている感がございます。
(現行の八人編成”トリプル・ドラム”King Crimsonの有り方に繋がる感がございます........................
........時折引退した筈の(Robert Frippと犬猿の仲)Bill Brufordが加わり、驚愕の編成になっている模様でございますが...................)
主役二名を前面にLarry Youngのオルガンを繋ぎに、Doug Rauchのベースでアンサンブルを整えるという感がございます。
当時の録音方法では非常に厳しい大所帯編成制作の感がございますが非常に上手く録音されており、窮屈さがないもの。
音の迫力や厚みがございますが空間の広がりがあり、また音の分離も良いもので音響的にも非常に優れたものでございます....................
名手Larry Carlton絡みでツインギター編成作に注目が集まるここ昨今でございますが、その原点の感がございます................................
この機会に是非。