ゲルギエフとマリインスキー歌劇場管弦楽団が、豪華な共演者を得て、パリの有名ホール「サル・プレイエル」でおこなったショスタコーヴィチの交響曲と協奏曲の全曲演奏会のライヴ映像作品。
それぞれのディスクの冒頭には、「ゲルギエフによる曲の解説」を2~3分程度収録し、日本語字幕付きで見ることができるほか、声楽の入る部分や、ライナー・モーリッツ監督による1時間弱のドキュメンタリーにも日本語字幕が付くのが嬉しいところです。
世界大戦をはさんだ20世紀の音楽で、なおかつソ連の社会体制に翻弄されたショスタコーヴィチの作品は、ちょっとしたヒントがあると面白さがぐんと増したりするため、こうした情報量の多いソフトの発売は歓迎されるところです。
交響曲全集、協奏曲全集
Disc1
● 交響曲第1番ヘ短調 Op.10 (1925)
● 交響曲第2番ロ長調 Op.14『十月革命に捧ぐ』 (1927)
● ピアノ協奏曲第2番ヘ長調 Op.102 (1957)
● 交響曲第15番イ長調 Op.141 (1971)
デニス・マツーエフ(ピアノ:協奏曲第2番)
マリインスキー歌劇場合唱団(交響曲第2番)
収録時期:2013年1月7日
Disc2
● 交響曲第3番変ホ長調 Op.20『メーデー』 (1929)
● チェロ協奏曲第2番ト短調 Op.126 (1966)
● 交響曲第13番変ロ短調 Op.113『バビ・ヤール』 (1962)
マリオ・ブルネロ(チェロ:協奏曲第2番)
ミハイル・ペトレンコ(バス:交響曲第13番)
マリインスキー歌劇場合唱団(交響曲第3番、第13番)
収録時期:2013年1月8日
Disc3
● 交響曲第4番ハ短調 Op.43 (1936)
● ピアノ協奏曲第1番ハ短調 Op.35 (1933)
● 交響曲第9番変ホ長調 Op.70 (1945)
ダニール・トリフォノフ(ピアノ:協奏曲第1番)
ティムール・マルティノフ(トランペット:協奏曲第1番)
収録時期:2013年12月1日
Disc4
● 交響曲第5番ニ短調 Op.47 (1937)
● 交響曲第14番ト短調 Op.135『死者の歌』 (1969)
ヴェロニカ・ディジョーエヴァ(ソプラノ:交響曲第14番)
ミハイル・ペトレンコ(バス:交響曲第14番)
収録時期:2013年12月2日
Disc5
● 交響曲第6番ロ短調 Op.54 (1939)
● チェロ協奏曲第1番変ホ長調 Op.107 (1959)
● 交響曲第10番ホ短調 Op.93 (1953)
ゴーティエ・カプソン(チェロ:協奏曲第1番)
収録時期:2013年12月3日
Disc6
● ヴァイオリン協奏曲第2番嬰ハ短調 Op.129 (1967)
● 交響曲第7番ハ長調 Op.60『レニングラード』 (1941)
アリョーナ・バーエワ(ヴァイオリン:協奏曲第2番)
収録時期:2014年2月16日
Disc7
● 交響曲第8番ハ短調 Op.65 (1943)
● 交響曲第12番ニ短調 Op.112『1917年』 (1961)
収録時期:2014年2月17日
Disc8
● ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 Op.77(99) (1948)
● 交響曲第11番ト短調 Op.103『1905年』 (1957)
ヴァディム・レーピン(ヴァイオリン:協奏曲第1番)
収録時期:2014年2月18日
マリインスキー歌劇場管弦楽団
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
収録場所:パリ、サル・プレイエル(ライヴ)
● 特典映像:ドキュメンタリー『ドミトリー・ショスタコーヴィチ:いくつもの顔を持つ男』
製作:2015年
ライナー・モーリッツ監督
総収録時間:本編970分、作品へのイントロダクション56分、特典映像56分
画面:カラー、16:9
音声:PCMステレオ、ドルビーデジタル5.0
字幕:日本語(歌詞部分、イントロダクション、ドキュメンタリー)、英、独、仏、韓
NTSC
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